臨床検査技師

臨床検査技師国家試験に関するブログ

トリグリセライド(TG)

⬛概要

中性脂肪(トリグリセライド、ジグリセライド、モノグリセライド)のうちの一つで、血清中では中性脂肪の90~95%を占める。
血清中では蛋白質とミセルを形成してリポ蛋白として存在する。



⬛合成・構造

1つのグリセロールに3つの脂肪酸オレイン酸44%、パルミチン酸26%、リノール酸16%、その他14%)がエステル結合したもの。
血中のTGで、小腸で吸収された食事由来の外因性のものは主としてCMに、肝臓や小腸で合成された内因性のものは主としてVLDLに取り込まれる。



⬛機能

全身の脂肪組織の主成分で、エネルギー貯蔵をしている。



⬛検査方法

酵素法 alcholic KOH-GK-PK-LD-UV法
    GlyOD-POD法



基準範囲:mg/dl(mol/l)

正常:30~150(0.34~1.70)
高TG血症:150≦
食事により増加





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