臨床検査技師

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コレステロール(Cho)

⬛概要

シクロペンタノペルヒドロフェナントレン核を有するアルコール。
分子量:386.64
血清中では蛋白質とミセルを形成してリポ蛋白として存在する。
尿沈渣中に、平行四辺形の結晶として出てくることがある。



⬛合成・構造

アセチルCoAから合成される
血清中には、コレステロール単体の遊離型コレステロールと、レシチン脂肪酸エステル結合したエステル型コレステロールがある。
Free-Cho +レシチン →LCAT→ Est-Cho + リゾレシチン



⬛機能

胆汁の材料(グリシンorタウリンの抱合を受ける)、生体の構成(細胞膜細胞小器官、ミエリン鞘など)、ステロイドホルモンの材料、ビタミンDの材料。



⬛検査方法

酵素法 COD法
化学法 リーベルマン・バーチャード法
    キリアニン反応
    アベルケンダル法



基準範囲:mg/dl(mol/l)

正常:120~220(3.11~5.70)
高Cho血症:220≦

血中では、エステル型と遊離型の比率が2:1(→エステル比60~80%)。
肝機能低下でLCAT↓→エステル比↓。





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