臨床検査技師

臨床検査技師国家試験に関するブログ

クレアチンキナーゼ(CK)

⬛概要

リン酸基転移酵素
MとBの2種類のサブユニットからなる二量体



⬛臨床的意義

筋肉中に局在するので、筋破壊によって高値となる。

3つのアイソザイム

CK1BB 血中のCKのほとんど
CK2MBアイソフォーム2つ
CK3MMアイソフォーム3つ



⬛測定



            CK
クレアチンリン酸 + ADP ━━▶ Cr + ATP

         CK
グルコース + ATP ━━▶ G6P

      G6PDH
G6P + NADP ━━━▶ 6PG + NADPH

NADPH340nm)の増加を測定




⬛基準値

男 36~216 IU/L
女 18~90 IU/L

高値
 急性心筋梗塞(24h後がピーク)、心筋炎、甲状腺機能低下症、進行性筋ジストロフィー、小児

偽高値
 溶血

低値
 甲状腺機能亢進症、新生児、寝たきり

偽低値
 EDTA





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