臨床検査技師

臨床検査技師国家試験に関するブログ

アスパラギン酸アミノ基転移酵素(AST)

⬛概要

転移酵素
二量体。
血中半減期は6h。
ピリドキサルリン酸(VB6a)を補酵素とする。

以前はGOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)と呼ばれていた。



⬛臨床的意義

体内では、特に肝臓・心臓・赤血球(→溶血で高値化)、そして筋肉にも分布している(LDとほぼ同じ分布 項目間チェック)。
なので、これらの組織が傷害されると血清濃度が高値になる。

アイソザイムとして、細胞質AST(c-AST)とミトコンドリアAST(m-AST)がある。



⬛測定

L-アスパラギン酸+2-オキソグルタル酸
 →AST→
オキサロ酢酸+L-グルタミン酸

オキサロ酢酸NADH
 →MD→
リンゴ酸+NAD

NADH340nm)の減少を測定



⬛基準値

正常範囲
 10~40 IU/l
パニック値
 300~1000IU/l以上

溶血で高値になる。





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