2020-03-09 核酸の検出 ※ページの途中の空白は仕様です。 ⬛核酸の検出の仕方遺伝子である核酸を検出するためには、 核酸抽出 核酸増幅(PCR) 増幅産物検出 の三段階を経る。 核酸抽出 細胞破壊・均質化 ラウリル硫酸ナトリウム(界面活性剤)、リゾチーム(細胞壁破壊)などを用いる。 蛋白変性 プロテイナーゼKで蛋白質を切断・除去し、フェノールやクロロホルムなどで核酸を分離する。 精製 エタノール沈殿:エタノールと塩(酢酸ナトリウム、酢酸アンモニウム、塩化ナトリウム、塩化リチウムなど)を用いる。 核酸の純度は、260nm(核酸の極大吸収)の吸光度と280nm(蛋白質の極大吸収)の吸光度の比で確認する。理想は、260/280が1.7~2.0。 核酸増幅(PCR)1~3を繰り返す 1.熱変性 94℃前後。 二本鎖の核酸を一本鎖にほどく。 GC含有率が解離温度を決定する。 全DNAの50%が一本鎖に解離する温度をTm値という。 2.アニーリング 55~60℃。 アニーリングとは、一本鎖DNAを二本鎖DNAにすること。 プライマーを標的DNAに結合させる。 プライマー:18~23bp。2つのプライマー間あるいは1つのプライマーでアニーリングしないように3'末端はAをさける。GC含有率は40~60%。 3.伸長 72℃。 Buffer:DNAポリメラーゼの補酵素であるMg2+を含む。 dNTP:dATP、dTTP、dGTP、dCTP taqポリメラーゼ:耐熱性 保存 4℃。 増幅産物検出 電気泳動 支持体:アガロースゲル 観察・撮影 エチジウムブロマイドで染色し、トランスイルミネーターでUVを照射してバンドを観察する。 遺伝子の長さの目安になるマーカーを一緒に泳動して増幅産物の長さを確認する。 増幅産物のバンドが一本でない場合、非特異的な増幅が考えられる。 ポラロイドカメラで撮影する。 大目次に戻る