クイズの答え2020/01/18
不完全抗体のサブクラスは通常どれか?
①IgG
②IgA
③IgM
④IgD
正解は①。
まず、抗体の分類には以下のようなものがある。
構造による分類(サブクラス)
├IgG
├IgA
├IgM
├IgD
└IgE
反応する抗原の由来による分類
├異種抗体
│├正常異種抗体
│└免疫異種抗体
├異好抗体
├同種抗体
│├正常同種抗体
│└免疫同種抗体
└自己抗体
抗体の反応態度による分類
├完全抗体
└不完全抗体
抗体の反応温度による分類
├温式抗体
├冷式抗体
└二相式抗体
不完全抗体は、抗体の反応態度による分類によるものであることがわかる。
不完全抗体は、通常IgGである。
生理食塩液中で抗原と結合するが凝集塊や沈降物をつくることができない。
血液型抗原に対する免疫抗体の多くは不完全抗体である。
ブロメリン、アルブミン、クームス(coombs)血清等を用いて検出する。
対して完全抗体は、通常IgMである。
生理食塩液中で、抗原と反応するして凝集塊や沈降物をつくることができる。
選択肢のサブクラスの並び順(G→A→M→D)は、血中濃度が高い順。
↓各サブクラスのおおよその血中濃度(mg/dl)。
IgG 1000~1400
IgA 200~300
IgM 100~150
IgD 3
IgE 0.02~0.05