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クイズの答え2020/02/14

ベンスジョーンズ蛋白について正しいのはどれか?

①不可逆性の蛋白
②100℃で白濁・ゲル化
③過剰産生されたL鎖
④主にAIDS患者に出現



正解は③。



温度依存性蛋白の特徴

ベンスジョーンズ蛋白(BJP)
 過剰産生されたL鎖
 二相性の熱凝固性
 56℃で混濁、100℃で溶解
 出現する疾患
  多発性骨髄腫などの悪性疾患、
  アミロイドーシス

パイログロブリン
 M蛋白
 不可逆的
 56℃で白濁・ゲル化 100℃でも白濁・ゲル化
 出現する疾患
  多発性骨髄腫

クリオグロブリン
 自己抗体、免疫複合体
 可逆的
 4℃で白濁沈殿・ゲル化
 出現する疾患
  本態性クリオグロブリン血症、
  亜急性細菌性心内膜炎、
  C型肝炎
  多発性骨髄腫、
  原発性マクログロブリン血症、
  慢性リンパ性白血病
  シェーグレン症候群、
  関節リウマチ、
  全身性エリテマトーデス
  ウイルス・細菌などによる感染症





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